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日知り事典      図説2


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円相とは多重円環の哲理です。最後のページに今後の「天気カレンダー」が有ります。

・・・  ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ●○◎□◇■◆△▽▲▼☆★●●●●


3.円暦(天円の理)

366円暦(日の暦)・・・・・・円を四方形と六角形の倍数に重ね、等分して24節気とし、更に366に等分して真北(冬至)
点からスタートする万年暦としたもので、別紙の「日読み」に掲げています。

               真南が上になる。
   
                真北からスタートして時計回りで月日が進む暦。
     北


4.ヒジリ文字

銅鏡や古墳、或いは神代文字やペトログラフにも見られる共通点として例えば、◎−±+×| ̄△∧⊥⊥∠△
━┃┗ ╋┷・・・・・・・の意味は? ◎は鏡、日神、━は水平、┃は棒立て(見柱)、⊥は日祭場(午場)。□は祭壇(ゼロ
の字源)、┗は直角定規(曲尺)。∧はコンパス。△(ム)は影、角度、勾配、及びコンパス(鍬形石)。

そして+×は交点を示したもの。

ヒフミ・・・・・・12345678910までを日本では太古からヒフミヨイムナヤコトとし、続いて百千万億兆をモチロラネとして
来た。世界一古くから最小の言霊で数詞とする優れた文化があった。
のみならず此れは、太陽観測の文化を伝えるものです。


●神代文字・・・・・・ヒフミヨイムナヤコトの先ず「一・二・三」を古字で書けば、「○・|・━」となる。ヒフミの意味は、「日・
降る・水」の略であり、ヨはヨモ(四方)の事である。「日・降る・水」の意味は日影の観測であり、日が○、縦棒はミハシ
ラに降り注ぐ日光または日影、水はその下の水平線であり、垂直のミハシラと水準器として水田で観測した事を示す。

そしてヨはヨモ(四方)の事であり、中心点(定点)に対する四方を加えて五方位とし、五方位を順に巡る太陽を日影に
よって厳格に観測した。此れを五行循環と言い、五色で識別した。

また定点が祭りの庭であり、祭壇であり、此処に「居着く」事を斎(イツク)とも言い、五方位を日々1度ほどずつ角度を
変えて巡る季節を各々春夏秋冬の四季に分けて識別した。

この様に古代から日本では太陽観測が決して専門家だけの仕事ではなく、多くの人たちの暮らしの基本(哲学)として
教えた事が、この文字と数詞の言葉からも類推出来よう。

★神代文字のほか、甲骨やクレタ文字も天文地理の指事文字であり、ギリシャ数字でも1から10までをTUVWXY
Z[\]と書くが、Tは御柱、Xは其の柱の作る影の角度、そして]は10であると同時に四方を結
ぶ中心点を示したものと解釈できる。

此れも天文観測、つまり下記の日本式の五行思想(「御柱」を参照)から出た方位・指事文字からの数字だったろう。


真のヒジリ文字は天を円形で示し、其れを基本に各種の指事文字としました。日本の古字は、天文と方位を記したも
のでした。以上が天上の理法です。其れに対して天下の理を示したのが方形であり、例えば漢字などは、地上の領地
を方形で管理し守る立場から田や囲の字を基本として組み立てた。

此れを町形と言い、木を立て、寸を刻んで作った地域を「村」とし、其の中心に「寺」を作りました。此れが口分田や条里
制の基本でした。神との交信の文字がやがて現代に発展したものの、其れは天や神との交信ではなくて、他人に命令
し、支配する道具に流用し退化させたのです。




5.時刻(文字)・・・・昔からの決まりとして、時間の経過は時計回りで見ました。ストーンサークルや「日時計盤」も同
様に、時間を手前から日回りで刻んでいます。鏡(鏡背)の紋様や文字も、「子」の印から時計回りで読まなければ意味
不明となる。此れを知らない考古学者が多いので事実とは別の色んな解釈をして来た。





6.天下(地方)の理

a.曲尺は大工道具の一つ。曲尺にはルート目がある。ルート目を説明するため図形にして見れば、田の図の一辺
の長さを仮に1として、其処に斜めに対角線を入れれば其の斜線の長さは1.4142倍となる。此れが曲尺の裏目の
意味になります。

曲尺には表裏の目盛りがあり、表は普通の目盛りであるのに対して、裏目にはこのルートの目盛りが刻まれています。
下記のように丸太に表目を当てれば其の直径寸法が分かりますが、其れを裏返せばルート目が読み取れる。

◯  
Г


b.ルート・・・・・ルートとは平方根ですから、別に其の都度改めて計ってルート計算をしなくて済む様にスケールの目盛
りとして初めから刻んで置いたのが曲尺です。従って実物の丸太に此の曲尺を当てれば、其処から採れる柱材の実寸
まで回答が出てしまうという優れものでした。

よって東洋では此れが紀元前から測定器具として重宝されて来た訳です(白銀比を参照)。外にも曲尺には丸目と言う
寸法も刻んである。此れで計れば円周率の計算をしなくても円周の実寸法が分かりました。


c.区画法(口分田と条里制)・・・・・・・・上の図にはないが、四角形の中に斜線を二本入れて交差させて見よう。そうす
るとタスキ掛け、つまり×印になる。測量にとって大切な事は、円と方形との整合性をこの様にして検分する事です。そ
れから方形を更に三等分して行きます。

此れが区分法であり、口分田や条里制、つまり地割り・町割の原理として使われた(c)。

a.神代文字(ホツマのヲシデ)
      


b.漢字の原型

c.口分田・九字形


その形が囲や田の字となり、文字形成の原理として、また曼荼羅や御堂の基本形となった。碁盤や将棋盤、其れに茶
室が四畳半であるのも此処から来たものです(b)。




6.五色の意味

a.●「天円地方の理」・・・・・・・古来、天は(円)で表し、地は(方形)とすると言う不文律(決まり)が有った。其処か
ら例えばスツーパ(仏塔)、五輪塔が出来ました。此れも「天円地方の理」を一体化した形。五行と言う平面的な基本形
に対して五輪塔は垂直史観を「五大」の理で黙示したものです。詳しくは別紙の「日知り事典」を参照。

●虹は七色と言いますが、其れは歴史のない洋式の観念に過ぎない。日本では古来、天の色は八色と決められてい
た。其れは丸い天の時空を八方に分けて見たからです。

其れに対して地上界では方形の「囲」の字の形で四方とし、其の色別では先ず中心を黄色とし、其れに四方の青・
赤・■白・黒(または紫)を加えて五色と理解した。

(五色の配分図)


        


        北
     


b.五行・・・・・・南北線を軸として平面上を四方に分け、其の中心を定点とすれば五方が決まるので、その場を太陽
観測の場とした。其の場で観測される太陽の各位置を十干とし、季節の移り変わりを四季とし、その他の変化を五行と
した。つまり干支は此処から派生したものでした。

同様の考え方に五大、五色、五臓、等があり、それらは中軸と四方に幾重にも重なる統一哲理でした。しかし単に五の
数を頭に付けても、方位と言う枠に嵌らないものは排除しなければならない。

五色の場合は東西中南北が・黄・(紺・紫)となるが、此れは方位に従って朝日から夕闇に至る色分けでし
た。其処から年初や節分の行事で決まって現れる鬼も赤鬼や青鬼として今も示されている訳です。色は色でも色即是
空つまり時空であり、其の枠内で活動する波動であり表象でした(下記の五大」も参照)。

因みに曼荼羅や灯籠、五輪塔、其れに造園、或いは相撲や茶道も先の五行の理を応用・踏襲・変化したものであり、
また九星学や陰陽道、或いは忍術や兵法も五行を応用し変化させたものである(「五大」と「十干」を参照)。所がこうし
た優れた哲理もその後は変化し、万物の生成を五つの要素(木火土金水)の関係式として見るものとなった。

特にシナの陰陽五行説は、五要素が相生と相克と言う巡りを説くものとして五角形の図式に変化させた。こうなると本
来の五行から変化して変相となり、意味が違って来ます。ただ変化させる事で兵法と東洋医学、或いは占いや風水とし
て発展した。其れを今の日本では、逆に、干支も五行説も陰陽道も「シナから渡来したもの」と誤解する事となった。 



7.暦盤・・・・・・・・・・古来、カレンダーは方位盤であって数字式ではなかった。

   ●■古代シナの式盤・羅盤・・・・・・・・・・・・「天円地方の理」を一体化した形。
   ●■タントラ図・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「天円地方の理」を一体化した形。
   ●■スツーパ(仏塔)、五輪塔・・・・・・・・・・・「天円地方の理」を一体化した形。此の平面的な基本に対して五輪塔 
                             は五大と言う立体的な観点を交差し、多重に重ねて具象化したもの。
   金胎・両界曼荼羅 ・・・・・・・・・・・・・・ 一体化していた「天円地方の理」を別々にして一対としたもの。



8.円相

円相とは多重円環の哲理です。大自然は循環する。循環は生き物であり、変化してやがて死に、また再生する存在で
ある。其れに対して近代科学や工業技術のように直線的なものだけでは何処まで行っても無機物であり、循環できな
い死の文明になる。日本古来の道理は「輪投げ」のように一つの軸に色んな輪を重ねて其れを認識した。

多重の輪を方位で割って確認したものでした。其れが暦法、度量衡、或いは曼荼羅であり、有形のものとしては五重塔
や五輪塔の形に残されています。



9.二十四節気と七十二候(本朝)  新暦(旧暦)・・・・・・・・・
                二十四節気新暦(旧暦)・・・・・・・七十二候(本朝)は、初候、二候、三候の順ですが、此処で
はパソコンで出ない漢字を「」内に入れて一字とし、不明の文字を○とした。何れにせよ此れを言葉や数字にする前
に、必ず冬至(北)を起点にして円環で見なければ殆ど無意味となります。

2/4〜5(正月節)・・・・・・立春・・・・・・・・東風解凍、蟄虫始振(黄鳥「目見」院)、魚上氷(魚渉負水)、
2/19〜20(正月中)・・・・雨水・・・・・・・土脈潤起(獺カワウソ祭魚)、霞始靆(鴻鷹犯行)、草木萌動、
3/5〜6(二月節)・・・・・・啓蟄・・・・・・・・桃始笑(華)、蟄虫啓戸(倉庚鴻)、菜虫為蝶(鷹化為鳩)、

3/18〜24        (彼岸)・・・・・・雷乃発生
                (社日)・・・・・・
3/21〜22(二月中)・・・・春分・・・・・・・雀始巣(ツバメ至る)、雷乃発生、桜始開(始電)、

4/5〜6(三月節)・・・・・・清明・・・・・・・・玄鳥至(桐始華)、鴻雁北(田鼠化○)、虹始見、
4/17〜5/5      (土用)・・・・・・・
4/20〜21(三月中)・・・・穀雨・・・・・・・葭始生、霜止出苗(鳩鳴拂其羽)、牡丹華(載勝降桑)、

5/2〜3          (八十八夜)・・・・・
5/5〜6(四月節)・・・・・・立夏・・・・・・・・元黽始鳴(螻「虫國」鳴)、蚯蚓出(ミミズが出)、竹箒生(王爪生)、
5/21〜22(四月中)・・・・小満・・・・・・・蚕起食桑(サナギが桑の葉を食べる)、
                           または苦菜秀、紅花栄(「麻非」草死)、麦秋至、

6/6〜7(五月節)・・・・・・芒種・・・・・・・・螳「虫良」(ミミズ)生、腐草為螢(鵙もず始鳴)、梅子黄(反舌無聲)、
6/11〜12        (入梅)・・・・・・・
6/21〜22(五月中)・・・・夏至・・・・・・・乃東枯(鹿角解)、菖蒲華(蜩ひぐらし始鳴)、半夏生、

7/2〜3          (半夏生)・・・・
7/7〜8(六月節)・・・・・・小暑・・・・・・・・温風至、蓮始華(蟋蟀居壁)、鷹乃学習(鷹始摯)、
7/20〜8/7       (土用)・・・・・

7/23〜24(六月中)・・・・大暑・・・・・・・桐始結華(腐草為蛍)、土潤溽暑、大雨時行
8/7〜8(七月節)・・・・・・立秋・・・・・・・・涼風至、寒蝉鳴(白露降)、蒙霧昇降(寒蝉鳴)、
8/23〜24(七月中)・・・・処暑・・・・・・・綿析開(鷹乃癸鳥)、天地始粛、禾乃登、

9/1          (二百十日)・・・・・
9/8〜9(八月節)・・・・・・白露・・・・・・・・草露白(鴻鷹来)、玄鳥去(帰)、鵲領鳴(群鳥饗○)、

9/20〜26       (彼岸)・・・・・・・玄鳥去(帰)、
               (社日)・・・・・・・
9/23〜24(八月中)・・・・秋分・・・・・・・雷乃収声、蟄虫坏戸、水始鴻(水始涸)、

10/8〜9(九月節)・・・・・寒露・・・・・・・鴻雁来賓、菊花開(雀入水為蛤)、蟋蟀在戸(菊有黄花)、
10/21〜11/7    (土用)・・・・・・
10/23〜24(九月中)・・・霜降・・・・・・・霜始降(豺やまいぬ乃祭獣)、霎時施(草木黄啓)、楓蔦黄(蟄中咸俯)、

11/7〜8(十月節)・・・・・立冬・・・・・・・・山茶始開(水始凍)、地始凍、金盞香(雉入水化蜃)、
11/22〜23(十月中)・・・小雪・・・・・・・虹蔵不見、朔風払葉(天騰地降)、橘始黄(閉塞成冬)、
12/7〜8(十一月節)・・・・大雪・・・・・・・閉塞成冬(山鳥不動)、熊蟄穴(虎始交)、「魚厥」けい魚群(茘挺出)、

12/21〜22(十一月中)・・冬至・・・・・・乃東生(蚯蚓ミミズ結)、麋ひひ角解、雪下麦出(水泉動)、
1/5〜6(十二月節)・・・・・小寒・・・・・・・芹乃栄(鳫かり北郷)、水泉動(鵲カササギ始巣)、雉始鳴(雉「句隹」)、
1/17〜2/3(十二月節)・・・

1/17〜2/3      (土用)・・・・・・
1/20〜21(十二月中)・・・大寒・・・・・・「奚隹」始乳、疑冬華(征鳥○疾)、水沢腹堅、
2/3〜4          (節分)・・・・・・以下、上へ戻る。


さて何故72なのか。24節気を3倍した意味だけではない。一円を360とした場合に5日単位になり、360×72=25920年
となる。此れは太陽の1年間に相当する(プラトン年)。但し1年365日に無理に当てはめようとすれば割り切れないので
数字ではなく円環でみなければ意味不明となります。

・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ●○◎□◇■◆△▽▲▼☆★

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